飲酒運転(酒酔い・酒気帯び)の罰金・罰則について

photo credit: Urlaub 2006

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ニュースを見ていると、飲酒運転による死亡事故などが報じられることがありますよね。小学生の列に突っ込んだり、歩行者をはねて逃走したり、かなり悪質な事件も目立ちます。

そのため、飲酒運転に対する罰金や罰則は、かなり厳しくなっているわけです。「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」の言葉通り、お酒を飲んで車を運転するのは絶対にやめましょう。

ここでは、飲酒運転について詳しく解説をします。

飲酒運転の種類について

一般的に、飲酒運転と言いますが、法律上は「飲酒運転」という項目はありません。道路交通法で定められている罰則は、「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」の2つとなります。

判定の基準となるのは、呼気1リットル中のアルコール濃度によってです。テレビなどで見たことがあると思いますが、風船を膨らませて特殊な機械でアルコール濃度を測定します。

酒気帯び運転 0.15mg以上
酒酔い運転 0.5mg以上

目安としては、缶ビール1本で呼気中アルコール濃度0.15mgに達するようです。そして、缶ビール4本なら呼気中アルコール濃度0.5mgということになります。

ただ、一口しか飲んでいないとしても、車を運転する行為はいけません。道路交通法では、以下のように定められています。

何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはいけない

引用:道路交通法第65条第1項

なので、呼気中アルコール濃度0.15mg未満だとしても、発覚すれば二度としないという誓約書を書かされることがあります。少量だからといって、車を運転するのは止めてくださいね。

運転者以外にも、同乗者や車両・酒類提供者にも重い罰則がある

飲酒運転をした本人は当然として、その関係者も罰せられてしまうので注意が必要です。かなり重い処罰がありますから、覚えておくようにしましょう。

運転者

違反種別 点数 罰則
酒酔い運転 35点 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
酒気帯び運転 0.25mg以上 25点 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
0.25mg未満 13点

車両提供者

運転者が酒酔い運転 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
運転者が酒気帯び運転 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金

酒類の提供・車両の同乗者

運転者が酒酔い運転 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
運転者が酒気帯び運転 2年以下の懲役又は30万円以下の罰金

他人の車の同乗した時に、運転者がお酒を飲んでいると知らなかった場合もあるでしょう。そういった時には、同乗者への処罰はありません。同乗者が罰せられるのは、運転者が飲酒していることを認識している場合のみです。

ただし、警察官から厳しく追及されるはずなので、本当に知らなかったことを説明できなくてはいけません。一緒に居酒屋で飲んでいたりすると、間違いなく罰せられてしまいます。

飲酒運転で事故を起こしたらどうなるか?

近年、飲酒運転による事故が頻発していることから、人身事故による罰則が厳しくなっています。

車で人身事故を起こしてしまうと、「過失運転致死傷罪」が適用されます。これは、前方不注意や後方確認義務違反、基準値未満の酒気帯びなどでの事故に対してです。罰則としては、「7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金」となりますね。

そして、飲酒運転により正常な運転に支障がある状態にあると、「危険運転致死傷罪」の適用となります。死亡事故の場合で「懲役15年以下」、負傷させた場合で「懲役12年以下」という重大な犯罪行為です。

過失運転致死傷罪 7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金
危険運転致傷罪 12年以下の懲役
危険運転致死罪 15年以下の懲役

ただ、「過失運転致死傷罪」と「危険運転致死傷罪」の線引きが曖昧なことが、問題点として挙げられていますね。危険運転致死傷罪が適用される「正常な運転に支障がある状態」について、立証することが難しいからです。

なので、人身死亡事故の遺族の方は、犯人に危険運転致死傷罪が適用されないことで不満を持っている人が多いと言われています。

飲酒運転をしても誰も得をしませんから、絶対にやらないようにしましょう。

飲酒運転の危険性

警視庁が発表したデータによると、飲酒運転による死亡事故は飲酒なしと比べて8.7倍にもなるそうです。さらに、酒酔い運転になると、18.3倍となってしまいます。お酒を飲んで運転することが、どれだけ危険なことなのかが分かるでしょう。

アルコールには脳を麻痺させる作用があるので、車の運転に多大な影響を与えてしまうわけです。

具体的には、以下のようなものがありますね。

  • 視野が狭くなるために、信号や歩行者を見落としやすい。
  • 気が大きくなってしまって、スピードを出しやすくなる。
  • 集中力が落ちることで、とっさの判断ができない。
  • 運動能力が低下するので、ハンドルやブレーキ操作が遅れる。
  • 平衡感覚の乱れから、まっすぐ走ることができない。

こういった状態で運転すると、高い確率で事故を起こしてしまうでしょう。

呼気中アルコール濃度0.15mg未満なら罰せられることはありませんが、それでもハンドル操作への影響があるはずです。なので、自分を過信しすぎないようにすることが大切ですね。

社会的に飲酒運転の撲滅のための取り組みが広がっている

飲酒運転に対する世論の怒りが増しているため、各方面で撲滅のための運動が行われています。

まず、警察としても検問を多くして、酒気帯び運転の取り締まりを強化していますね。警視庁24時のような番組内でも、飲酒運転の危険性について放送することで、啓蒙活動を行っています。

居酒屋などの飲食店なども、タクシーや代行運転の利用を促して、車に乗らないように対策をする店舗も増えているようです。酒類提供者も罰せられる法律ですから、かなり力を入れています。

このように、社会全体で飲酒運転を無くそうという試みが広がっているので、一人一人が意識を持つことが大切だと言えるでしょう。

以上、飲酒運転について解説をしました。軽い気持ちで運転すると取り返しのつかないことになるので、絶対に乗らないようにしましょう。一瞬で免許の取り消しになってしまいますから、割に合わないと思います。

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