契約書にサインする前に車両を持って行かれた

契約書にサインする前に車両を持って行かれた

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以下は、国民生活センターに寄せられたトラブルの一例です。

■売ると言っていないのに車を持って行かれた

 

査定を受けるつもりで業者に電話した。次の日に担当者が家に来て車を見て、最初は「0円」と言っていたが、あちこちに電話し、「修理にいくらかかるか、修理工場で調べる」と言って車を持って行ってしまった。

 

車を持って行くときに「売るか売らないかは価格がわかってから決める」と言ってあったのに「10万円で売れた」と電話があり、担当者が家に来たときには契約書も用意してあった。

 

親に連絡してから決めたいと言っても聞いてもらえず、「既に客と話がついているのでサインしてくれないと困る」と契約を迫られ、疲れて応じてしまった。

 

credit:国民生活センター

これは、かなり悪質な例ですね。契約書にサインをしていないのに、クルマを持っていくというのは窃盗に近いです。しかも、本人の承諾なしに売却までしています。その後に、契約書にサインをしてしまったのがまずかったですね。

 

車の買取契約は、クーリングオフの対象外ですから、サインをすると解約ができません。サインする前であれば、契約に同意したことにならないので、車を手放す必要もないということです。

 

なので、強引にクルマを持って行かれそうになったら、警察に通報するようにしましょう。悪質業者に屈してはいけません。

 

安易に車両や書類は渡さない

 

契約前に車両を持っていこうとするのは、悪質業者の可能性が高いですね。通常であれば、そんなことは絶対にしませんから。なので、契約が決まっていない段階で、クルマや書類などは業者に渡さないようにしてください。

 

一度、渡してしまったら、戻ってこないかもしれません。ですので、十分に注意する必要がありますね。

 

また、契約書にサインをしたら、クーリングオフもできません。キャンセルしようとすると、高額な違約金を請求されることもあります。車の買取で最も多いトラブルが、解約についてです。なので、契約をするときには、よく考えてから行うようにしてください。


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