購入した車が事故車だと判明したら返品できるか？

がんばってお金を貯めて中古車を購入したとしても、それが事故車だったらどうでしょうか？見た目はピカピカでわからない状態でも、実は過去に大クラッシュを起こしたことがあるクルマかもしれません。

ボンネットやバンパーの交換程度なら不具合は起きませんが、重大な部分に欠損があった場合乗っている間に調子が悪くなることがあります。悪質な車から購入したり、個人売買などで手に入れたクルマは、こういったリスクがあることを覚えておきましょう。

事故歴と修復歴の違いとは？

まず、事故歴と修復歴の違いを紹介します。「どっちも同じじゃないの？」と思うかもしれませんが、これらは全く異なります。この違いを知っておかないと、質の悪い車を購入してしまうかもしれませんから注意してください。

事故歴

事故歴とは、事故を起こした履歴のことです。壁に車をぶつけたり、車同士の衝突など、事故を起こした車はすべて「事故車」という扱いになります。でも、仮に事故車だとしても、販売するときに買い手にそれを説明する義務はありません。

事故歴の説明は、あくまでも任意となっているんです。なので、普通の中古車屋さんだと、事故歴については何も教えてくれません。

修復歴

修復歴とは、車のシャーシやそれに付随する重要な部分を修復・交換した時の履歴です。これは、車の品質に大きく影響する部分なので、売却時に買い手に説明する義務があります。さらに、整備記録として手帳に記載する義務があります。

重要な部分とは、主に以下のようになります。

なので、中古車屋で記載されている「修理歴あり」といった表記は、修復歴のこと指します。車に重大な欠陥があるかもしれませんから、安かったとしても購入は考えた方が良いでしょう。

重大な欠陥があれば、瑕疵担保責任を問うことができる

上記のように、事故車であったとしても修復歴のない車は、販売上は事故車扱いになりません。なので、何も知らないで事故車を購入してしまっている人は多いと思います。走行に問題が無ければいいのですが、不審な点があれば整備工場で点検を受けた方が良いですね。

もしも重大な欠陥が見つかったなら、「瑕疵担保責任」として販売業者を訴えることもできます。瑕疵担保責任とは、重大な欠陥を隠していた場合に、販売社が責任を負わなければならない法律です。

なので、相当額の返金を受けられるかもしれません。車の購入は高い買い物ですから、質の悪いものを掴まされないように注意してください。購入時にしっかりと確認するのが、最も重要なことですね。