自動車保険の走行距離区分をオーバーときの補償について

自動車保険の走行距離区分をオーバーときの補償について

このエントリーをはてなブックマークに追加  

通販型の自動車保険を中心に、年間の走行距離によって保険料が変動するタイプが普及していますよね。ソニー損保の「保険料は走る分だけ」というキャッチコピーが有名でしょう。

 

走る分の保険料だけで済むので合理的ですが、うっかりしていると申告した走行距離を超えてしまうかもしれません。それで事故を起こしたときのことを考えると、不安になってしまうでしょう。

 

ここでは、走行距離と補償について紹介をします。

 

自動車保険の走行距離区分をオーバーときの補償について

 

走行距離の区分の考え方

 

自動車保険の契約時に年間の走行距離を設定しますが、保険会社によって2つの考え方があります。

 

  1. これから1年間の予想走行距離を設定
  2. 過去1年間の実走行距離を設定

 

未来を基準にするのか、過去を基準にするのかという違いですね。どちらにしても、走行距離が少ないほど保険料が安くなり、走行距離が多いほど保険料が高くなる傾向にあるわけです。

 

(1)のタイプの保険会社は、ソニー損保アクサダイレクトチューリッヒセゾン自動車火災保険などがありますね。また、(2)のタイプでは、そんぽ24イーデザイン損保があります。

 

 

過去1年間の実走行距離を基準にするタイプは、どれだけ走っても構いません。前年よりも走行距離が増えてしまった場合、翌年の保険料が少し高くなることになります。保険料は前年の走行距離で計算されるので、今年の走行距離は関係ないということです。

 

一方、1年間の走行距離を予想するタイプだと、注意しなくてはいけません。自分で申告した予想走行距離で保険料が算出されるので、それを超えてしまうと色々な問題が出ることになります。

 

 

予想走行距離をオーバーしたらどうなる?

 

もしも、自分で申告した走行距離を超えてしまった時には、差額分の保険料を支払わなくてはいけません。

 

超える前に保険会社に連絡するのが基本ですが、超えてしまった後でも連絡をしておいてください。そうすれば、新たな保険料が計算されて、差額分が請求されるようになります。

 

 

では、走行距離をオーバーした状態で、事故を起こしたらどうなるでしょうか?こういった場合でも、しっかりと補償されるので安心してください。基本的には、走行距離を超えてしまっても、補償内容に影響することはありません。

 

差額の保険料を支払うことで、問題なく保険金を支払ってもらえるでしょう。

 

 

ただし、悪質な虚偽申告があった場合は別です。たとえば、申告した走行距離を10,000km以上もオーバーして、それを何年も継続していたようなケースですね。

 

1年くらいならオーバーしても問題ないですが、何年もやっていたのなら完全に故意だとみなされます。ですから、保険会社の判断によっては、保険金の支払い拒否などの措置が取られるでしょう。

 

嘘をついてもいつかバレますから、正直に申告してください。

 

 

走行距離を予想する目安について

 

自分がこれから何km走るのかは、完全に予想するのは無理があります。といっても、大目に申告すれば保険料が高くなるので、できる限りギリギリの走行距離を申告したほうが良いでしょう。

 

ソニー損保では、走行距離が1,000km以上余ったら、差額分を翌年の保険料から割り引く「くりこし割引」というサービスがあります。ただ、すべての保険会社で用意されているわけではないので、自分で走る分を見極めなくてはいけません。

 

大体の目安としては、以下の通りです。

 

走行距離 日常・レジャー 通勤・通学
5,000km以下 近所の買い物程度 片道5km程度の通勤
5,000〜10,000km以下 毎日20kmほど運転する 片道10km程度の通勤
10,000〜15,000km以下 毎日30kmほど運転する 片道15km程度の通勤
15,000km以上 毎日長距離運転する 片道20km以上の通勤

 

もちろん、ライフスタイルによって細かな誤差が生じますから、走行距離を超えそうになったら保険会社に連絡をしてください。

このエントリーをはてなブックマークに追加