ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」は得なのか?

ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」は得なのか?

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テレビを見ると、毎日のように自動車保険のコマーシャルを見ますよね。どこでも補償内容が似通っているために、付加価値を出して差別化しようと色々な商品を発表しています。

 

その中でも一風変わったサービスを出しているのが、ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」ですね。契約自動車にドライブカウンタを設置して、そのスコアによって保険料がキャッシュバックされる仕組みとなっています。

 

保険料が安くなる仕組みなのですが、実際にどれだけ安くなるのでしょうか。

 

ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」は得なのか?

 

やさしい運転キャッシュバック型の概要

 

やさしい運転キャッシュバック型は、「テレマティクス保険」と呼ばれるタイプの保険商品となります。欧米では普及していますが、日本では馴染みが薄いですね。

 

テレマティクスとは、自動車に通信機器を搭載して運転者の情報を分析するという方式です。ソニー損保では、ドライブカウンターにより運転内容を記録する「運転行動連動型(PHYD)」というタイプとなっています。

 

安全運転をするほど、キャッシュバックの金額が増えていくという仕組みです。

 

 

やさしい運転キャッシュバック型では、通常の補償内容に加えて3つの特約(やさしい運転特約)がセットされます。

 

■やさしい運転特約

  • やさしい運転計測特約
  • 対人諸費用特約
  • 人身介護追加払特約

 

 

やさしい運転計測特約

 

これが、キャッシュバックの肝となる特約ですね。ソニー損保からドライブカウンターが送られてくるので、それを車に設置して計測を行います。急発進・急ブレーキをすると警告音が鳴り、スムーズに発信・停止した回数がカウントされるわけです。

 

計測結果は100点満点で評価され、得点が高いほどキャッシュバック率も高くなります。安全運転を心がけている人ほど、保険料が安くなるという仕組みですね。

 

 

対人諸費用特約

 

事故で他人を死傷させてしまった時に、相手方のお見舞金や葬儀参列のための弔慰金などの費用を補償する特約。相手が3日以上の入院をした場合で、1名あたり5万円。相手が死亡した場合で、1名あたり15万円が補償されます。

 

 

人身介護追加払特約

 

人身傷害事故により重い後遺障害(第1級〜第5級)で要介護状態となった場合に、保険金が支払われる特約。

 

介護状態の区分によって、保険金の額が異なります。

 

要介護状態の区分 金額
要介護状態区分A 重度の要介護状態 210万円
中度の要介護状態 160万円
要介護状態区分B 210万円

 

表の基準金額に対して、対象期間とライプニッツ係数を掛けて保険金が算出されます。たとえば、25歳の男性が「要介護状態区分A・重度の要介護状態」となり、支払い対象期間が54年と認定されたとしましょう。

 

この場合、ライプニッツ係数は18.565となるので、(210万円×18.565)という計算が成り立ちます。なので、38,986,500円が支払われるということです。

 

 

ドライブカウンターの仕組みとキャッシュバック率

 

キャッシュバックの金額は、安全運転のスコアで決まります。そのスコアの計測方法としては、専用のドライブカウンターを使用します。やさしい運転特約に申し込みをすると、保険始期日の数日前にソニー損保から送られてくるはずです。

 

ソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」は得なのか?

 

仕組みとしては、内臓の加速度センサーにより、発進と停止の数をカウントしていきます。そして、一定以上の強さの急発進と急ブレーキを検知すると、警告音で知らせるようになっているわけです。

 

それで安全運転のスコアを算出して、スコアとして表示する仕組みとなっています。

 

設置する場所としては、ダッシュボードの上やインパネの横、カーナビの下など、運転に支障がない場所が望ましいです。アクセルやブレーキ操作の妨げとなったり、手が当たるところなどは避けてください。

 

特に、身体がドライブカウンターに当たってしまうと、正しい数値を計測することができません。

 

 

キャッシュバック率

 

スコア別のキャッシュバック率は、次の通りです。

 

点数 キャッシュバック率
90点以上 20%
80点以上 15%
70点以上 10%
60点以上 5%
59点以下 キャッシュバックなし

 

 

90点以上の点数ならば、キャッシュバック率は20%となるわけですね。

 

ただし、このキャッシュバック率は、基本補償にしか適用されません。やさしい運転特約によって約7%の保険料のアップになりますが、その分はキャッシュバックに含まれないわけです。

 

ですから、実質的には最大でも13%ほどのキャッシュバックしか受けられないということになります。

 

また、60点未満だとキャッシュバックがゼロなので、逆に保険料が高くなってしまう可能性もありますね。なので、運転が荒っぽい人であれば、マイナスになるので気を付けるようにしましょう。

 

不安がある人は、30日間の無料トライアルを利用することをおススメしますね。

 

 

キャッシュバックを受ける方法

 

一定期間のスコアを計測すると、申請することでキャッシュバックを受けることができます。申請方法としては、契約者のマイページから申告コードを送信するだけですね。

 

ただ、キャッシュバックを受けるためには、次の条件をすべて満たさなくてはいけません。

 

  • ドライブカウンターの設置期間が180日以上であること
  • 計測した時間が20時間以上であること
  • 計測した日数が10日以上であること

 

これらの条件をすべて満たすと、ドライブカウンターの「申告可」の項目にマークが点灯します。なので、マークが点灯するまでは、計測を続けるようにしましょう。

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