運転者家族限定特約が適用される範囲とは?

運転者家族限定特約が適用される範囲とは?

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自動車保険の保険料を安くするには、運転者年齢条件特約や運転者限定特約が一般的ですよね。運転者の範囲を限定することで保険料の割引が受けられるもので、ほとんどの人が付帯しているはずです。

 

この2つを組み合わせると、10%ほどの割引となるので非常にリーズナブルだと言えるでしょう。ただし、使い方を間違えると、家族が事故を起こしたときに補償が下りない可能性があります。

 

ですから、補償の範囲を正確に理解しておいてください。

 

運転者家族限定特約が適用される範囲とは?

 

運転者家族限定特約の適用範囲について

 

運転者限定特約には、3つの種類があります。

 

運転者本人限定特約 記名被保険者本人のみに限定する
運転者本人・配偶者限定特約 記名被保険者と配偶者に限定する
運転者家族限定特約 記名被保険者と配偶者、その家族に限定する

 

割引率としては、運転者本人限定特約が最も高く、運転者家族限定特約が最も低くなります。運転する人が少なくなるほど、保険料が安くなるということですね。

 

 

ただ、運転者家族限定特約の場合には、適用範囲がややこしいので注意が必要です。

 

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者(内縁も含む)
  • 記名被保険者もしくは配偶者の同居の親族
  • 記名被保険者もしくは配偶者の別居の未婚の子

 

注意するべきなのは、「同居の親族」と「別居の未婚の子」というキーワードでしょう。ここを正しく理解しておいてください。

 

 

同居の親族とは?

 

同居というのは、一つ屋根の下で一緒に暮らしている状態を指します。同じ敷地内であっても、建物が別である場合は同居とはみなされません。また、二世帯住宅でも、キッチンやお風呂が別々の場合には別居という扱いとなります。

 

また、親族に関しては、「6親等内の血族」「配偶者(内縁も含む)」「3親等内の姻族」が含まれます。それを超える部分に関しては、親族に入りませんから覚えておいてください。

 

「同居の親族」の補償範囲について

 

 

別居の未婚の子とは?

 

別居の未婚の子は、その名の通り親元を離れている子供のことです。たとえば、大学生で下宿していたり、就職して一人暮らしをしていたりする子供ですね。結婚していなければ、同居していなくても補償の範囲に含まれます。

 

しかし、離婚して独身状態の子供は含まれません。一度でも結婚した経験があるなら、未婚の子にならならないので注意してください。ただ、離婚しても同居している子供であれば、家族の範囲に含まれます。

 

 

運転者年齢条件特約を併用するときの注意点

 

運転者家族限定特約を付帯していても、運転者年齢条件特約を併用していると補償の対象外となることがあります。

 

たとえば、20歳の子供と同居している場合に、年齢条件を30歳以上に設定していると子供は補償範囲から外れてしまうわけです。

 

 

ただ、子供が別居しているなら話は変わってきます。運転者年齢条件特約の範囲は、以下のようになっています。

 

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者または配偶者の同居の親族

 

別居の子供は、入っていませんよね。なので、別居の未婚の子がいる時には、年齢条件は何歳でも構いません。同居している家族の中で、最も若い人の年齢に合わせるようにしましょう。

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