都道府県別の任意保険加入率データを公開!

都道府県別の任意保険加入率データを公開!

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公道を走るすべての自動車は、自賠責保険への加入が義務付けられています。事故の被害者へのセーフティネットとして、社会保障と同じような位置づけとなっているからですね。

 

しかし、自賠責保険は対人賠償のみですし、補償額も低いので万能ではありません。それを補うために、民間の任意保険があるわけです。補償内容が充実しているので、大きな事故を起こしても対処できるようになっています。

 

ただ、自賠責だけでなく任意保険も入って当たり前の時代ですが、すべての人が加入しているわけではないようです。ここでは、任意保険における加入率のデータを紹介します。

 

都道府県別の任意保険加入率データを公開!

 

任意保険加入率の統計データ

 

まず、全国的な加入率は、以下の通りです。

 

対人賠償保険 対物賠償保険 搭乗者傷害保険 車両保険
73.4% 73.4% 41.7% 43.0%

 

対人・対物賠償保険は、同時に加入するものですから加入率は同じとなっていますね。これに加えて、共済の加入者は13.9%なので、合計すると87.3%の人が加入していることになります。

 

搭乗者傷害保険の加入率が4割程度しかないのは、多くの人が人身傷害補償保険に加入しているからでしょう。人身傷害補償保険の方が補償内容が充実しているので、70%以上の人が加入しているといわれています。

 

車両保険に関しては、保険料が高額になるので加入者は少ないです。

 

 

都道府県別の任意保険加入率

 

地域 対人賠償(%) 地域 対人賠償(%)
北海道 70.3 青森 68.8
岩手 62.4 宮城 72.7
秋田 59.2 山形 64.3
福島 66.0 茨城 74.0
栃木 71.7 群馬 70.8
埼玉 77.6 千葉 78.5
東京 77.7 神奈川 79.3
新潟 68.7 富山 72.1
石川 72.2 福井 72.0
山梨 62.0 長野 64.2
岐阜 77.0 静岡 75.1
愛知 80.9 三重 76.0
滋賀 73.9 京都 78.9
大阪 81.9 兵庫 77.9
奈良 79.3 和歌山 74.1
鳥取 65.4 島根 56.3
岡山 73.3 広島 75.7
山口 71.4 徳島 71.8
香川 74.9 愛媛 70.2
高知 58.0 福岡 76.1
佐賀 65.6 長崎 66.1
熊本 65.5 大分 65.1
宮崎 58.1 鹿児島 59.5
沖縄 52.9    

 

加入率のワースト5は、次の通りです。

 

1位 沖縄県 52.6%
2位 島根県 56.3%
3位 高知県 58.0%
4位 宮崎県 58.1%
5位 秋田県 59.2%

 

統計を見ると、地方ほど任意保険の加入者は少ないことになります。都会よりも地方の方がクルマ社会なのですが、交通量が少ないので事故を起こす意識が低いのかもしれません。

 

特に、沖縄の低さは圧倒的ですよね。沖縄は横のつながりが強い地域なので、事故が起きても当事者間の話し合いで解決する場合が多いようです。なので、任意保険に加入する習慣が昔からありません。

 

損保会社もこの状態を重く見ていて、沖縄県だけは「沖縄料率」という格安の保険料を設定しています。他県よりも保険料を下げることで、加入者を増やそうとしているわけですね。

 

ただ、大きな成果を上げられず、沖縄県は長年ワースト1位を守り続けています。

 

 

無保険のドライバーと事故を起こしてしまったら

 

自賠責保険は強制加入ですし、「ノーロス・ノープロフィットの原則」により最低限の保険料に抑えられています。なので、加入者に与える負担も少なくなっているわけですね。

 

しかし、任意保険は損保会社の営利目的で運営されているので、付加保険料という利益が加算されています。そのため、自賠責保険と比べて高額になってしまいます。だから、お金に余裕のない人は、任意保険に加入しない人が出てくるわけです。

 

対人・対物賠償保険でも全国で90%弱しか加入していないので、10%の人は任意保険に未加入ということになります。割合でみると、決して少なくないことが分かるでしょう。

 

ですから、無保険車と事故をしてしまった時のために、自衛策を持っておく必要があります。

 

 

無保険車との事故でも利用できる保険としては、「無保険車傷害保険」「搭乗者傷害保険」「人身傷害補償保険」などがありますね。

 

無保険車傷害保険は、無保険の車との事故により死亡・後遺障害が残ったときに、対人賠償保険での設定金額と同等の保険金が支払われるものです。歩行中の事故であっても補償されます。

 

ただし、自分の過失が100%の場合には、相手が無保険でも補償されません。

 

搭乗者傷害や人身傷害は、運転者や同乗者が死傷した場合に補償される保険です。

 

 

 

このように、自分自身がしっかりと任意保険に加入していれば、無保険車と事故を起こしても身を守ることはできます。なので、自分や同乗者の身を守るために、保険には加入しておいてくださいね。

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